フレイルの段階で対処すべきこと

高齢になると、身体機能や認知機能が衰えるため、生活の様々な部分で不自由さが生まれてきます。たとえ介護状態に陥っているわけではなくても、生活に支障が生じはじめたら、フレイルと呼ばれる状態にあるのです。しかし、フレイルの初期に適切な対応ができれば、本格的に介護を受ける状態にならずに済む可能性は高いと言われています。したがって、フレイルの状態であることにいち早く気付き、どうすべきかを本人と周りの人が考えていくことが重要です。

そこで、まずはフレイルの状態にあるのかどうかを判断しましょう。フレイルを判断するときには、体重の減少や日常の行動が辛くないかをチェックします。ただし、フレイルはハッキリと診断がつくものではありませんので、今までの行動と比べて、どういった変化が出ているのかを比較することがポイントです。本人がなかなか気が付かないこともあるので、周囲の人が注意深く観察をしましょう。

また、フレイルの状態であるとわかったら、まず身体的な問題を解決していきます。持病を持っている方の場合は、医師の指示を受けながら、薬をはじめ生活習慣を整えていくことを心掛けましょう。特に運動をしなくなると身体機能が衰えるので、意識的に運動をすることが重要です。それから、人との関わりが少なくなると、体と頭を使わなくなるため、社会とのつながりを絶たないようにしなければなりません。イベントに参加してみたり、外に出掛けるといったことを意識していきましょう。